2011年4月27日水曜日

日本人の英語について考察

この前お話した日本人の英語の問題について。



日本人が英語が出来ないというのは何も国内だけではなく国際的認識であると思う。
まずこの“日本人は英語が出来ない”という外国人の方々に持たれているステレオタイプ(事実だが)を感じたエピソードを紹介したいと思います。



1.シンガポールで某戦略コンサルのインターンの面接でのこと。もちろん面接は英語だったが面接の終わりに“君の英語はVery goodだね。なにか特別な教育でも受けたのか?”=日本人は英語できないという認識をもっているためgoodvery goodになる。このあとあなたは今まで会った他の日本人と比較しているからですよといったら妙に納得してた。つまりちょっと英語が出来るだけでペラペラだと思われる。

2.パーティーとかネットワーキングセッションで。10分ぐらい話していると“君は日本人なのに何故英語ができるんだ?どこで勉強したんだ?”とほぼ必ず聞かれる。そういえば昨日シンガポーリアンの友人の家で夕食を招かれてたのだがそこでも同じようなことを聞かれた。

3.極めつけは教授に”なんで”君は英語できるんだ?”と聞かれる。”いや。。。英語できなかたっらここで留学できないですけど。。。”



ではなぜこのような認識を持たれるようになったのか?

1.単純に英語が出来ない人が多い。

2.日本人は一般的にシャイ。だからあまり喋らない。


この二つの仮説が考えられる。


とりあえず“日本人は英語が出来ない”というのはステレオタイプなのではなくれっきとした事実。たとえばTOEFL IBTの国際ランクも世界で最低ランク。教育水準の高い先進国では驚異のランク。ちなみに最下位はラオス。


あとここでちょい脱線。”英語ができる”と”ネイティブ並みの英語が出来る”についてもちょっと触れたい。

中国や台湾や韓国などの日本のご近所さんは”英語ができる”というのに大体分類される。欧米人(特にドイツや北欧などの人。)は母国語が英語に似ているため。英語がネイティブにできる。逆にフランスやスペイン人はそこまでではない。やネイティブスピーカーは”ネイティブ並みの英語が出来る”に分類される。

この”英語ができる”との差はかなり大きいし、そう簡単には縮まらない。だから小さい頃から何年も海外に住んでいない限り相当な努力が必要。
ちなみにシンガポーリアンの英語はネイティブ。


さて話を戻そう。



2の日本人は全般的にシャイであるというのはある程度正しいかもしれないが、それにそても英語が出来なすぎる。はたして一応海外でも日本のトップUniversityであると認識されている早稲田の学生の何パーセントが”英語ができる”に分類されるのだろう。



それではなんで英語ができないんだろう?
もっとも説得力のある理由としては”使う必要性がない”ということが挙げられると思う。これまで日本のマーケットの大きさを考えれば十分な内需が期待できたからわざわざ海外に行く必要はなかった。


外国人の方々にこの質問をされると大体こういう感じに答えている。


しかし日本国内のマーケットは縮む一方(福祉などの分野は成長分野であるが、そこでも英語は必要とされるように思われる。たとえば東南アジア諸国からの若い労働力に期待するのならば)なので英語は”使う必要性がある”に変わるだろう。ていうか既にそうなっているだろう。



いずれにせよ東南アジアでもかなりWidespreadに英語が話されていることを考えるともう英語はグローバルランゲージ。あったら有利とかじゃなくてなくちゃダメなレベルだと思う。むしろこれからは”ネイティブ並みの英語が出来る”できないと海外で国際社会対等にやりあえないと思う。(英語が流暢なだけで言ってることも正しく聞こえるという現象がある)



とりあえず自分に出来ることとして、なるべく多くの人に会ってこの”日本人は英語が出来ない”という認識を変えて、はやく”ネイティブ並みの英語が出来る”というレベルに到達する。まあ英語だけじゃもちろんダメだけどね。To survive in this globalized world!

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