2011年4月16日土曜日

授業:Asia Pacific Business 2

前回お話した授業Asia Pacific Businessの続き。


一つ目のプロジェクトは香港のITベンチャーのケースに取り組みましたね。二つ目のプロジェクトではシンガポールの建築コンサルティング会社のインド進出についてやりました。



二つ目のプロジェクトでは“シンガポール企業のインド進出”について一つ会社を選んでその戦略を分析しろというお題が与えられました。



最初はDBSというシンガポール最大の銀行を選んだ僕たちでしたが、プロポーザルを出した時点で教授に却下され(ファイナンス系の企業が情報を得るのが難しいのと、単に面白くないだろうという理由で)、シンガポール発の建築を中心にコンサルティングしている会社を選択しました。



この会社は1960年代に創設されシンガポールの代表的なショッピングモールや商業施設をデザイン、コンサルしてきた。その後アジアを中心に展開し、1990年代後半にはインド市場にも進出した。



さてさてやっと分析する企業を選んだものの未上場企業のため多くの情報が得られない+やってることがコンサルという性質のため、またしても必要な情報が得られないという壁にぶち当たりました。



そこで教授に相談したところ、インドでにおけるトップの役員方の紹介してくれること。知ってるなら最初から紹介してくれって感じですが。



ちなみにこの授業、実際に海外のオフィスに視察に行く必要がある場合80ドルの補助金がでるんですが、まさか学期中にインドに行く訳にもいかずシンガポールオフィスでお話をして頂けることになりました。



実際に聞いた話では、


1.インドに積極的に進出したのではなくインド側の顧客からアプローチされてインドへの進出を始めた。要因としては毎年のように獲得してるDesign Rewardなどによる高いReputation。=Reputationが仕事を持ってくる。

2.インドの市場はドバイなどの中東に比べるとOperating Margin(要するに利益率)が著しく低い。しかし”We can’t afford to ignore Indian Market now”. インドの経済成長とそれによる中間層の増加を考慮すればショッピングモールなどの商業施設の需要は間違いなく増加する。=インド市場にいること自体が重要。

3.建築のデザインはコピーされる可能性がある。たとえばある顧客にビルのデザインを提示したあと結局契約には至らなかった。しかしその後そのデザインと酷似したビルが出来ているのを見た。=インドの法規制の緩さ。

4.中間層のためのQualityハウスの需要の増加。



5.インドでも驚くぐらい環境への関心が高まっているのでそれに応じたデザインの需要が見込まれる。



これは本当に一部だが三時間も話してくれてすげー良い人だった。最後にちなみに日本人ここで働いている人っているんですか?って聞いてみたら、デザインの職では何人かいるよ。でもやっぱり英語の問題があるからねえって言ってた。これは悔しかった。やっぱり日本人=英語できないっていうのはかなりステレオタイプになっている(というか事実だが)

この英語についての問題についてはまた別に話したい。



さてさてAsia Pacific Businessについてはこんな感じでした。

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